診療情報管理士を目指した理由と資格取得の道のり【未経験からの挑戦】大規模病院への転職成功法

挑戦と成長のストーリー

中小病院での勤務から大学病院の専任職員までの道のり

自己紹介

私が初めて入職した病院は100床ほどの病院で、まだ電子カルテやオーダーリングシステムが導入されておらず、紙カルテと紙伝票で運用されている環境でした。最初は医事課に配属され、日々の業務に従事していましたが、勤務して2年ほど経った頃、総務課に異動となり、新たな役割を任されるようになりました。

診療情報管理士を目指した理由

総務課に異動して数年が経った頃、ついに時代遅れだった病院にもITの波が押し寄せてきました。それが、オーダリングシステムの導入です。私はそのシステム導入ワーキンググループのメンバーに選出され、このプロジェクトを通じて、医療情報システムに強い興味を持つようになりました。その後、部門システムの導入にも携わり、様々なコメディカルスタッフとも関わる機会が増え、医療そのものに対する関心がどんどん高まっていきました。

そんな時、診療情報管理士という資格があることを知りました。医療の現場に深く関わりながら、自分のPCスキルも活かせる職業だと感じ、興味を持ちました。しかし、これまで医療の勉強を全くしてこなかった自分にとって、この資格を目指すことは大きな挑戦でした。医事課での経験もわずかで、果たして自分にできるのだろうかという不安が常に頭をよぎっていました。それでも、より医療の現場に貢献したいという思いが私を突き動かし、診療情報管理士の資格取得に向けた挑戦を決意しました。

不安と向き合った資格取得の道のり

診療情報管理士の資格を目指すことを決意し、まずは受講の申し込みをしました。しかし、数週間後に届いたテキストを見た瞬間、私は愕然としました。驚くほどの分厚さに圧倒され、「あっ、これは無理だ…」と、思わず弱気になりました。これまで医療の勉強をしてこなかった自分にとって、この膨大なテキストはまさに未知の世界でした。

しかし、弱音を吐いているだけでは何も変わらないし、成長もしないことは分かっていました。そこで、まずはこの分厚いテキストをどうにか自分が暗記しやすい形にまとめようと決心し、勉強を始めました。それは試験の半年前、本当にギリギリのスタートでした(笑)。時間に追われながらも、自分なりに工夫して少しずつ勉強を進める日々が始まりました。

不安でも諦めなかった私の試験対策法(勉強を楽しむ方法)

まずは、テキストを全体的に一読しました。熟読ではなく、ほぼ速読です。理解しているかどうかに関わらず、テキスト全体の構成や雰囲気を把握するためだけに読みました。当然、内容は全然頭に入ってきませんでした(笑)。しかし、全体像を掴んだ後、次に進むべき道筋が見えたように感じました。

「暗記こそが合格への近道だ」と考えた私は、テキストの文章から重要そうな単語や簡単な説明を抜粋し、自分が理解しやすい形にまとめました。文章をそのまま覚えるよりも、単語や簡潔な説明文の方が効率的だと思ったからです。これらを単語帳にして持ち歩き、隙間時間に繰り返し見ては覚えるようにしました。記憶の定着は反復によるものだと何かの本で読んだことがあり、その方法を実践した結果、5回ほど繰り返すと大体の内容が頭に入るようになりました。その当時に作成した単語帳を掘り起こし、ブログ内で紹介していき、これから私と同じように資格を目指す方々のための一助になれれば幸いです。

試験が終わった瞬間、「これ、受かってるな」と試験後に自信を持てたこと、そして受かったときの達成感は今でも鮮明に心に焼き付いています。

大学病院への転職

資格を取得した後、勤務していた病院でも診療情報管理室の設立や電子カルテシステムの導入など、さまざまなプロジェクトに携わる機会を得ました。これらの経験は非常に充実しており、現職に対する不満は全くありませんでした。しかし、次第に「もっと大きなフィールドで挑戦したい」という気持ちが芽生えてきました。自分の中に新しい目標を見つけたと感じ、転職を考えるようになりました。

気づいた時には、転職エージェントに登録していました。そして数か月後、エージェントから一本の電話がかかってきました。「〇〇大学さんがあなたに興味を持っている」との連絡がありました。その時、私の心には驚きと疑念が入り混じりました。「まさか、あの名高い大学が?私なんかのことを?」自分の県内では誰もが知っている大学で、そのような話が本当なのか信じられませんでした。

「転職エージェントが自分のキャリアに尾ひれをつけて売り込んでいるのでは?」と疑う気持ちもありましたが、話だけでも聞いてみようと決心し、面接の機会をお願いしました。これが、新たなステージへの第一歩となるとは、その時はまだ知る由もありませんでした。

大学病院に転職してから、医事部門の業務がかなり細分化されているという印象を受けました。これまで勤務していた市中病院では、多職種との関わりが非常に多かったのですが、大学病院では自分が配属された部署以外の職員と接する機会が少なく、上層部にまでならないとほとんど他職種と関わることが少ないように感じました。

しかし、これまでの経験が逆に自分の強みとなっています。市中病院で多職種と関わって得た知識や経験を活かし、組織の考え方を理解しながら運用の改善を進めることができています。過去の経験を還元することで、プロジェクトや業務の改善がスムーズに行えることに自信を持っており、大学病院でも貢献できていると感じています。

これから診療情報管理士を目指す人へ

診療情報管理士を目指す決意をしたあなた、そして試験を受けるかどうか迷っているあなたの不安な気持ち、私自身が一番よく理解しています。私も同じように悩み、試験への一歩を踏み出すのに時間がかかりました。

その不安を乗り越えるためには、効果的な勉強法を見つけることが鍵です。私は、自分がどのように勉強を進めたか、そしてどのように試験に合格したかを包み隠さずお伝えしていきます。試験に対する不安を和らげ、具体的な対策を知ることで、皆さんが自信を持って資格取得に臨めるようになれば嬉しく思います。

診療情報管理士の資格を取得することで、今働いている病院やこれからの職場で必要不可欠な存在として貢献できるようになることを心から願っています。私の経験が、皆さんの一助となることを願ってやみません。

最後に

診療情報管理士の資格を取得することは、ゴールではなくむしろスタートに過ぎません。これからも専門性を高め、常に成長し続けることが大切です。このブログを通じて、情報交換の場が生まれ、皆さんと一緒に成長していけたらと願っています。

私たちが共に学び、支え合いながらスキルを磨いていけるコミュニティが形成されることを楽しみにしています。感想やご意見などのフィードバックをいただけると、非常に嬉しく思います。皆さんとの交流を通じて、より良い情報提供を目指していきたいと思っています。

一緒に前進し、診療情報管理士としての未来を切り拓いていきましょう!

一人でも多くの方に喜んでもらえるようなブログにしたいと考えていますので、見守っていただければ嬉しいです。